Art Director：猪巻 信

専門性の高いエリアに特化した外部ブレーンとともにネットワークを活用した特異性の高い業務サービスを開発/提案しています。
資格が必要な専門エリアは信頼できるスタッフィングが非常に重要ですし、適切な依頼先や交渉力のあるコーディネーターが必要となります。
また、ファクトチェックやセカンドオピニオン(ダブルチェック機能を含む)など信頼性を担保すること、CP(コストパフォーマンス)や実施効果を勘案してくれるブレーンも重要なキーパソンとなります。

医療知識と幅広いネットワークが必要な医療系コンテンツ(生保等)への対応

このエリアの仕事には主に医療系編集プロダクションを起用し、専門性の高い内容なおかつ、正確な制作を意識し進行しています。

仕事内容に応じて病院やクリニック、老健施設あるいは医療従事者などへの取材や監修依頼をおこなうことで正確さを高めます。

こうした施設や医師を含む依頼先は、実際の私の本職ではない業務内容なので、通常の業務依頼とは異なり、デリケートな対応と下調べ、信頼関係が必要となります。

また必要に応じて撮影や専門的な用語解説からデータの図面作成までおこなうため制作側も医療知識が必要とされますので医療系編集プロダクションとの連携が必要不可欠となります。

金融/保険などの経済知識や法令などに精通したスタッフが求められるケースへの対応

こちらは非常に幅広いエリアですが、実際の業務としては特定のテーマに対してのものが多く、より専門性を要求されます。

その中でも対応及び提供コンテンツは、私の場合年金や保険などが中心となりますが、この分野は、毎年法令の改訂があるため、そのチェック、また、解釈やユーザーへのわかりやすい説明を求められるケースが多々あります。

その場合は基本的にCFP(Certified Financial Planner)資格を有するフィナンシャル・プランナーや社会保険労務士、税理士、金融関係のOBなどを案件に応じてスタッフィングします。

場合によってはコンプライアンスチェックに弁護士なども起用します。

同時に複数の担当(CFP＋社会保険労務士など)を起用することで、内容の正確性やアップデートの有無などの二重確認をおこなっています。

特定の目的のあるコンテンツ提供

こうした依頼に関しては、ほとんどの場合、雑誌編集プロダクションとの連携対応が中心となります。

1）子供向けのコミュニケーションツールの制作

子供向けは対象者ダイレクトのケースもありますが、多くは大人(両親や周辺)を介在することが多いので、大人目線も必要となります。

楽しいと感じてもらえる、知的な刺激になる、情報として有益なことなどがテーマ設定の要件となりますが、大人の理解を得やすく、親子のコミュニケーション促進を配慮した内容を実際の提案には盛り込んでいます。

必要に応じてコミュニケーション用キャラクターの作成から進行したり、親近感を得やすい手法や視認性の高いビジュアル訴求のために今の人気ゲームやSNSの分析を活用したりしています。

2）特定ターゲットへのコミュニケーションツールの制作

この場合は、クライアントのユーザーへプッシュ型の発信をするだけではなく、ユーザーからのHP等への定期的なアクセスを促進するプル型のコンテンツも制作しています。

クライアントの製品やサービスの活用情報、オリジナル提案からユーザーの特性を勘案したコンテンツを雑誌編集プロダクションと連携して作成しています。

実際に提案をおこなっていて比較的多いのはプリントアウトして楽しめるオーソドックスなクイズ（脳トレや迷路、ナンプレなどのオリジナルで制作したもの）、折り紙や切り絵などのペーパークラフト系ですが、それ以外にも年間行事や歳時に関連した生活情報や楽しみ方提案など子供から大人まで対応できるコンテンツを幅広く作成しています。

ディレクターからひとこと

このように、今まではプリント媒体のデザイン制作が中心となっていた業務が、時代とともにクライアントの要望に応じた専門性を必要とするコンテンツやコミュニケーション施策へと移行しています。

専門性の高いリクエストであっても、自身のスキルアップとともに外部ネットワークの活用にも注力することでクオリティの高いコンテンツ提供を心がけています。

プロフェッショナルとともに制作するからこその完成度を、ぜひご体感いただければと思います。