2022.09.02
このご時世、ティッシュ配りで店舗集客ができるのか
販促
Promotion Director:佐藤 江莉子
こんにちは。佐藤といいます。
千修でマーケティングのプランニングやディレクションを担当しています。
コロナ禍、明けないですね。
行動規制の見直しやコロナとのあり方が日々変化していくこのご時世、店舗集客が本当に難しくなっています。
ECチャネルへの切り替えなど新たなタッチポイントの開発も大きな潮流となっていますが、それでも店舗へお客様を誘導していくコミュニケーションは無くすことはできません。
そんな中、コロナ前は店舗集客の主力の一つだったティッシュ配り(ダイレクトハンドサンプリング)は、現在どんな動きをしているのかご紹介したいと思います。
コロナ禍でのティッシュ配りの配布率と反響
結論、店舗集客効果は一定あります。ただ、コロナ前と同水準ではない。というところです。
コロナ禍となった2020年以降も何件かダイレクトハンドによるプロモーションを実施し、以下のような変化が見られました。
【受け取り率の平均値】
コロナ前:130/1時間 ⇒ コロナ禍:100/1時間 ※スタッフ一人当たり
と、以前と比較し70~80%程度の配布量です。
実際の反響に関しては集客施策そのものの内容やそのときの行動規制による変化が激しいですが、ポスティングやデジタル施策など他の施策と比較した効果測定でも、ダイレクトハンド限定の悪影響は出ていません。
スタッフ側の対策によりユーザーが安心感を持てば、そこまで抵抗感なく受け取っていただけるケースが多いですし、実は配布量が少なくなる理由としては、ユーザー側の抵抗感の課題だけではないのです。
どうやって実施するの?気を付けるべきは?
実施にあたって以前と大きく異なるポイントに「スタッフの対策装備の充実」があります。
マスクはもちろんのこと、手袋や時にはフェイスガードも追加し、スタッフの安全を守るとともに、待ちゆく人にもコロナ対策に気を使ったティッシュ配りである、と安全な印象を持ってもらわなければなりません。
実はこの部分に配布量低下の一因があります。
重装備のティッシュ配りはやはり機動性が下がるのです。
定期的な消毒や、手袋越しでのティッシュ・チラシの掴みにくさなどの今までになかった阻害要因により、配布効率自体に影響を及ぼしています。
とはいえ対策は重要です。ティッシュ配りをしているスタッフは、その瞬間その店舗の広告塔でもあります。安全性や安心感の醸成は店舗の印象を大きく左右すると思います。費用対効果も鑑みつつ、このあたりのバランスが非常に悩ましいところです。
店舗に人を集めるエリアプロモーションの難しさ
エリアプロモーションや店舗集客で最も重要なポイントは、どんな人に何の理由できてもらうか。の部分が大きいですよね。
特に、どんな人に、の部分にマスマーケティングでは重要視されない「店舗から半径〇km圏内で、〇〇な行動をとる〇〇な人」という商圏特性に対する高い解像度を持った戦略立案が必要です。
前述のダイレクトハンドや住戸へのポスティング、ターゲットメディアなど商圏の親和性が高いルート設計による戦術の検討も重要ですが、
それだけではなく「どんなコミュニケーションやメッセージで、商圏内ターゲットの集客を促すか」の戦略の部分が本当に重要です。
特にECチャネルが加速度的に充実している昨今、「物理的に店に行かないといけない」という心理から「店にいきたい・店でないと満足しない」という心理にいかにして変容させるかが難しいなと思いながら日々企画を考えています。
千修でのエリアプロモーション
そんなことを考えている佐藤が属する千修は、
店舗集客支援や商業施設のマーケティングプロモーション実績を多く持っています!
サンプリング等の集客支援手法のご提案だけではなく、OOHやニッチメディアを活用した広告宣伝による店舗認知、CP設計による購買や回遊支援など、年間を通じて各店舗・流通様のMDカレンダーに合わせた販促戦略立案を得意としています。ぜひご用命ください!
ディレクターからひとこと
今回、店舗集客の中でもリアルプロモーションのお話を中心としましたが、実際に私たち千修がお届けするソリューションは、
リアルとデジタルの垣根のないOMOプロモーションがメインです。
それぞれクライアントの皆様の課題や目的に合わせて最適な戦略と戦術をご提供していきたいと思っております。
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