SDD Strategic Design DepartmentSDD Strategic Design Department

  • ホーム/
  • コラム/
  • アフィリエイト広告の市場動向とは?種類や課題への対処法を解説
コラム

2024.10.02

アフィリエイト広告の市場動向とは?種類や課題への対処法を解説

販促

アフィリエイト広告はインターネット広告の中でも高い販促効果があるとされ、ここ数年で市場規模が拡大しています。しかし、アフィリエイト広告の運用では、不適切な表現やステマ(ステルスマーケティング)規制など、景品表示法に抵触しないよう注意しなければなりません。
悪質な広告の淘汰によってが業界が最適化されつつある昨今、適切な運用を行うことでブランドの浸透や商品PRを効率的に行えるでしょう。

今回は、効果的にWeb広告運用を進めたい担当者様に向けて、アフィリエイト広告の市場動向と、運用に課題を抱えている場合の対処法について解説します。

アフィリエイト市場は増加傾向

消費者庁が発表する「アフィリエイト広告の取引実態」によると、国内におけるインターネット広告費は、6年連続の2桁%成長がみられ、2020年に約3,258億円だった市場規模は、2024年予測では約4,951億円にものぼります。
事実、2019年におけるインターネット広告全体の市場規模は約2.1兆円で、テレビメディア広告費の約1.9兆円を超える数値になっています。この理由の一端として考えられるのが「スマートフォン利用の増加」です。

消費者の情報収集の主軸が、テレビではなくWeb検索やSNSにシフトしています。同じく消費者庁が20,000人に実施したアンケートによると、アフィリエイト広告を知っていると答えた11,645名のうち、約36%の人が「参考になる」と答え、約18%の人が実際に商品やサービスを購入したと答えました。また、アフィリエイト広告経由で購入に至った人のうち、約86%の人から高い満足度を獲得しています。

アフィリエイト広告とは?

アフィリエイト広告とは、ユーザーが広告をクリックして商品購入や会員登録などアクションがあった場合に報酬が支払われるしくみです。広告主・掲載メディア・ASPの3者が存在し、広告主と掲載メディアの間にASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)が立つ形で、消費者の検索行動やSNS上に広告を表示します。ここでいう掲載メディアは、SNSだけでなくブログやWebコラム、ポイントサイトといった媒体も該当します。

アフィリエイト広告の特徴は、主に以下の3点です。

  • ●成果に応じて費用が発生する成果報酬型である
  • ●第三者の立場であるメディアが商品を紹介し拡散する
  • ●ブログ、ポイントサイト、比較サイト、SNSなど複数のチャネルで集客できる

中でも、設定した成果地点が発生するまで広告費がかからないという点で、始めやすい広告手法として注目されています。

アフィリエイト広告のしくみ

アフィリエイトにより報酬が発生するしくみは、主に「広告出稿・広告配信・広告掲載・成果発生・広告料金発生」という流れが基本です。複数メディアに出稿する場合、掲載メディアと個別に交渉することも可能ですが、その分手間がかかるため一般的にはASPを活用します。ASPが窓口となって各メディアと情報のやり取りを集約するため、個別に商品やサービス内容の説明をしなくて済むのです。出稿後の請求についてもASP経由で行われるため、アフィリエイト広告に関する経理処理を一括管理できます。

アフィリエイトが伸びている理由

アフィリエイトの市場規模が伸びている背景として、成果地点が発生するまで広告費がかからない点や、デジタルデバイスの普及(特にスマートフォン)で気軽に広告にアクセスしたり商品を検討したりする層が増えていることが挙げられます。

前述したように、スマートフォンなどのモバイル機器を経由して提供されるアフィリエイト広告は、パソコンと比較して4倍程度の規模です。アフィリエイトによるプロモーションの効果は、媒体であるプラットフォームの利用ユーザー数に関わってきます。そのため、現在の主要な検索デバイスであるスマートフォンは、アフィリエイトのなかでも大きな注目が集まっているのです。

アフィリエイトはASPを活用する

アフィリエイト広告は、プラットフォームであるASPの活用が基本です。こちらでは、ASPの主な種類である「オープンASP」と「クローズドASP」の概要について解説します。

オープンASP

オープンASPとは、広告主とアフィリエイターの間に立つプラットフォームで、誰でもアフィリエイターとして登録できるタイプです。広告を掲載するアフィリエイターの門戸を狭めない意味で「オープン」とよばれます。

オープンASPの特徴は、登録時に審査がなく基本的に誰でも登録できるため、個人アフィリエイター含め、メディアの数が多い点です。

かといって初心者アフィリエイターばかりかというとそうではなく、集客力のあるメディアも登録されており、幅広い層のメディアがいるのもポイントです。

クローズドASP

クローズドASPはオープンASPとは反対に、登録にあたりASPの審査基準をクリアしていることが求められ、ASPからのスカウトや紹介でのみ登録できるようになります。

オープンASPよりも登録されているメディアの層は厚くありませんが、その分集客力や獲得に実績のあるメディアが厳選されていることが特徴です。

また、メディアの担当者とコミュニケーションがしっかり取れるという点も重要です。

メディア側で作成した紹介内容に間違った表現があった場合に、修正連絡に対してちゃんと対応してくれるメディアであることは大事な要件です。

もちろんオープンASPでもメディアの選定をしっかり行ったり、コントロールする方法はありますが、クローズドASPであればそういった手間をある程度抑えることができるので、出稿企業担当者の経験値やリソースに応じてオープンASPとクローズドASPとを使い分けるのがよいでしょう。

アフィリエイトを運用するメディア

ここからは、アフィリエイトで広告を掲載する主なメディアの種類を4点紹介します。それぞれ流入経路やターゲットが異なるため、各メディアの特性に応じて、商材や広告のデザインを調整しなければなりません。

SEOメディア

SEOメディアとは、検索エンジンにおける上位表示を目指し、多くのユーザーにコンテンツをみてもらうことを目的とするメディアの種類です。

GoogleやYahoo!といった検索エンジンで表示される比較サイトやランキングサイトがこれにあたります。商材のターゲットが使うであろう検索キーワードの意図に沿った記事を作成して、ユーザーを誘導するしくみです。

SEOの集客は購買見込みの高いユーザーをキーワードにより誘導できるため、アフィリエイト広告と親和性が高いとされます。

運用型メディア

運用型メディアとは、Google広告やFacebook広告など、広告プラットフォーム上にメディア自身が広告を出稿し、集客を行うメディアの種類です。自ら効果測定と改善も担うため、最適な運用実績を上げるよう調整と最適化を繰り返す必要があります。その一方で、広告プラットフォームを使うことにより、閲覧してもらえる母数が増えるメリットがあります。

SNSメディア

SNSメディアとは、X(旧:Twitter)・Instagram・YouTubeといったSNSを利用して集客・収益化を行う媒体です。近年は、ユーザーの属性を問わずSNSの利用者が増加したことから、BtoCに限らずBtoB分野においても注目が集まっています。テキストだけではなく画像や動画による商品の訴求が行えるため、集客力と拡散力に優れます。

ポイントメディア

ポイントメディアとは、ポイントシステムがあるWebサイトやアプリケーションのことです。消費者はポイントメディアに会員登録をし、ポイントメディアを経由してECサイトやサービスサイトで購入・申込をすることで、インセンティブとしてポイントが付与されます。

ポイントメディアは、サイトを経由する過程を除くと、通常のネットショッピングと同様の利用方法です。しかしポイント還元があることで、消費者は購入時にポイントを獲得できるため、よりお得に利用できるというメリットがあります。

アフィリエイト広告実施の課題

ここからは、アフィリエイト広告を実施するうえで、広告主側が抱えやすい課題について解説します。運用の際は以下の点に注意しながら、掲載条件や管理方法を策定しましょう。

適した種類がわからない

アフィリエイトは媒体や商材の種類が多いため、自社に適した手法が定まらず、あいまいな施策を行ってしまう可能性があります。商材のターゲットとアフィリエイト広告の内容がずれていると、工数だけがかかってしまう可能性もあるでしょう。

特に、初めての運用では、広告の内容や施策が固まるまで時間がかかるものです。もしも種類がわからないと悩む場合は、代理店やウェブコンサルタントといった運用の専門家へ相談し、アドバイスを受けるのも一つの手です。

管理に工数がかかる

広告の内製化においては、商品やサービスを紹介しているコンテンツを更新するのに時間がかかるものです。例えば、LP(ランディングページ)を作成する場合は、LPの作成に精通したコンテンツクリエイターの存在が欠かせません。自社にスキルとノウハウのある人材がいない場合は、コンテンツの更新と改善にリソースを割かなければならないでしょう。

本格的に実施する場合は、専門の担当者を1人つける必要があります。充分なリソースの確保と配分を考慮しないと、ほかの業務に支障をきたしたりコストがかさんだりします。

成果がみられない

時間をかけて制作したアフィリエイト広告のコンテンツでも、思ったように成果が得られないことはあります。例えば、コンテンツの内容がターゲットにフィットしていない場合は、コンテンツそのものをみてもらえず、コンバージョンにもつながりません。効果測定と改善を実施するにしても、データの管理や分析が必要です。

社内で管理や分析といった対策が難しい場合は、代理店に依頼すると工数を減らしてクオリティが高いアフィリエイトページを作成できます。

アフィリエイト広告を代理店に依頼するメリット

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ここからは、アフィリエイト広告の運用方法がわからない、施策で上手く成果がでないといった方に向けて、広告を代理店に依頼するメリットについて解説します。以下のメリットを受けて外注したほうがいいと感じる場合は、コストとリソースについて再考案したうえで利用を検討しましょう。

専門知識とノウハウを活かして効果的な運用を期待できる

自社にアフィリエイト広告運用のノウハウやリソースが不足していると、充分な運用をできない可能性があります。特に、初期段階は手探りの状態のため、費用対効果の低い施策を繰り出さざるを得ないでしょう。

しかし、代理店なら専門業者としての実績やノウハウを活かし、効果の高いアフィリエイト運用が可能です。また、運用開始時のノウハウだけでなく、運営中の分析や改善といった面のサポートを受けられるため、情報共有しながら運用することで自社にノウハウが蓄積されます。

ASPやアフィリエイターとのコネクションを期待できる

代理店の多くは独自のコネクションを持っていることが多く、自社で広告を行うよりも早期に成果へつなげられる可能性があります。このコネクションの力は、代理店へ依頼する最大の強みといえるでしょう。

これまで成果を出してきたアフィリエイターとのコネクションは、自力で築くのが難しいものです。厳しい審査が求められるクローズドASPや、訴求力のあるアフィリエイターとの連携により、短期的に成果を出すことにもつなげられるでしょう。

自社の運用工数を削減できる

アフィリエイト広告を内製化する場合、専任者のアサインや別途作業時間を設ける必要があり、運用開始の工数が膨らんでしまいます。

しかし、運用を代理店に依頼すると、運用開始のリソースを自社で賄う必要がありません。工数を減らしつつスムーズに運用を開始できるため、効果的な運用に求められるハードルを大幅に下げられるでしょう。

自社の広報部門やマーケティング担当者がアフィリエイト広告を兼任している場合は、運用の一部を委託することで、業務負担を軽減できます。

アフィリエイト広告の運用は代理店へ依頼するのがスムーズ

アフィリエイト広告には運用人員の登用や施策の考案、コンテンツの作成など、費用以外のリソースが必要です。また広告の出稿自体にも継続的なコストが発生するため、運用には大きなランニングコストがかかるでしょう。しかし、運用を代理店に依頼すれば、ランニングコストを大幅に抑えたうえで効果的な運用ができます。予算やリソース面で課題を抱える企業にとって、魅力的な選択肢の一つといえるでしょう。

もしアフィリエイト広告の出稿をご検討されている場合は千修にお任せください。弊社では、過去の実績で培ったASPや有名アフィリエイターとのコネクションを活用し、効果的な商材のプロモーションを提案します。「自社に広告運用のノウハウが蓄積されていない」「高い効果を得られる施策を実現したい」といった担当者様は、ぜひお気軽にご相談ください。

Related column関連コラム