SDD Strategic Design DepartmentSDD Strategic Design Department

  • ホーム/
  • コラム/
  • パンフレットデザインの決め方とは?参考サイトやテンプレートも紹介
コラム

2024.02.14

パンフレットデザインの決め方とは?参考サイトやテンプレートも紹介

クリエイティブプロダクト販促

企業活動において、パンフレットは自社情報を伝えるために重要なアイテムです。近年は紙媒体はもちろん、Web上でのパンフレットも目立ち、各企業が思考を凝らしてパンフレットを配布しています。

しかし、パンフレットのデザインがターゲットにそぐわない場合、目を通してもらえないこともあるでしょう。当記事ではパンフレットデザインの決め方や、活用できるテンプレートやサイトを紹介します。自社の販売促進やPR活動にパンフレットを役立てましょう。

パンフレットのデザイン決めのコツ

ここでは、パンフレットのデザイン決めにおいて、知っておきたい3つのコツを紹介します。パンフレットのデザインを決めるときは、ターゲットを明確にして与えたい印象を考えることが大切です。

作成の目的とターゲットを明確にする

まずはパンフレットの目的とターゲットを明確にしましょう。例えば、幼児向け教材の場合、子どもと保護者向けにパンフレットを作成します。子どもをメインターゲットにする場合は、わかりやすいイラストやひらがなをふんだんに盛り込むとよいでしょう。また、toBにおいて配布する機会が多い商品説明のパンフレットの場合、商品の特徴がわかるよう機材やパーツのビジュアルを盛り込むと情報が伝わりやすくなります。

特に専門的な商品やサービスは、初めて目にする人にとって内容が理解しにくいものです。専門用語の解説を含んだり、操作のフローを画像で記載したりとターゲットにあわせたデザインが求められます。そのため、ターゲットの明確な設定が欠かせません。パンフレットをデザインする際は、作成担当者だけでなくフロントエンドでお客様の声を聞いている営業のアドバイスを取り入れることが大切です。

ターゲットにどのような印象を与えたいか考える

ターゲットに与えたい印象も重要なポイントです。パンフレットを見たターゲットに「どのような行動を起こしてほしいか」が伝わるデザインに仕上げましょう。

例えば、採用パンフレットの場合は、企業の雰囲気が伝わるデザインが有効です。コーポレートカラーが赤の場合は、赤を基調にして統一感を出します。さらに、自社の「元気なイメージ」を与えたい場合は、黄色をアクセントに取り入れたり、インパクトのある画像を挿入したりといった工夫をするとよいでしょう。

一方、ラグジュアリーな商品を扱うパンフレットの場合、パンフレットにも高級感や上品さを取り入れると良いでしょう。画像や色、書体などは落ち着いたものを使用して「買いたい」と思わせるデザインに仕上げることが必要です。

完成イメージから配色を考える

印象とあわせて完成イメージのカラーも重要です。全体的に暖色で統一するのか寒色で統一するのか、またアクセントカラーは何色かなど、目的やターゲットにあわせて配色を決定します。例えば、高級感漂う車や家具のパンフレットでは、黒や紺色などを使用するのがおすすめです。パンフレット全体を落ち着いた色合いにすると、商品とマッチするでしょう。

一方で、幼稚園・保育園向けの場合はパステルカラーを使用し、優しさや可愛らしさを表現するのがおすすめです。色にはそれぞれ特有の心理効果があるため、相手に伝えたいイメージにあわせて使いわけるとよいでしょう。

パンフレット作成におけるデザインの基本4原則

ここからは、パンフレット作成時に知っておきたいデザインの基本4原則を紹介します。読みやすい、読んでみたくなるパンフレットは、いずれも4つの要素をもとにデザインされています。

1.近接

1つ目の「近接」は関連する情報を近づけ、まとまりを持って掲載する方法です。同じカテゴリーにあてはまる情報をまとめて紹介すると、読者の理解が深まるでしょう。反対に、関連する情報をパンフレットのあちこちに分散すると、要点がぼやけてうまく伝わらない可能性があります。

例えば、複数の商品を紹介する場合は商品の名前や写真、紹介文の情報をひとまとめにして伝えると読みやすいパンフレットに仕上がります。また、ひとつの商品を紹介するパンフレットの場合は、最後に「ギャラリー」として写真をまとめて掲載する方法もおすすめです。

近接を意識して顧客が情報を得やすいパンフレットに仕上げましょう。

2.整列

2つ目は情報を「整列」させることです。情報の要素や粒度を揃えると、的確かつきれいにデザインできます。同じカテゴリーに分類される情報を左揃えにしたり、一定の規則に沿って配置したりすると視認性が高まるでしょう。

具体的には、複数の製品をラインナップしている場合に各トピックを揃える、担当者の画像や氏名の記載方法を揃えるなどが挙げられます。必要な情報が整列しているとパッと見ただけで内容を理解しやすいでしょう。

3.強弱

3つ目は情報の「強弱」です。文字の大きさや色などに強弱をつけると重要な情報に注目しやすくなるでしょう。

例えば、商品の特徴を表す一文を太字にしたり、注意点を赤字にしたりといったことが挙げられます。重要な情報が目立つようにし、一方であまり注目する必要がない注意書きは小さく記載するなど、情報の重要度によって表現の強弱をつけましょう。ただし、「どの情報も大切だから」とすべての要素を目立たせると、情報が頭に残りにくいため注意が必要です。

4.反復

4つ目は一定の規則に沿って要素を繰り返して使う「反復」です。同じ要素において同様のデザインやフォーマットで統一することを指します。例えば、カタログや小冊子などページ物の印刷物の場合、ページをまたぐタイトルやカテゴリー名、見出しなどの要素を同じ色やフォント、サイズなどでデザインすることで、自分が今どのページを見ているかが直感的にわかりやすくなります。カテゴリーを表す共通のアイコンを使うのも効果的です。

印象に残るパンフレットデザインのポイント

ここからは、パンフレットを受け取った方の印象に残りやすいデザインのポイントを4つ紹介します。パンフレットは余白の設け方や写真の使い方、目線の動きを意識して作成するとよいでしょう。

ページに余白を持たせる

はじめに意識したいのは、パンフレット全体に余白を持たせることです。意識的に余白を設けると伝えたい情報に視線が行くため、見てもらいたい情報を確実に伝えられるでしょう。余白がなくページあたりの情報量が多いと、文字を読むのに集中し情報が印象に残りません。パンフレットに載せたい情報を整理し、情報を詰め込みすぎないようにしましょう。

キャッチコピーを作る

キャッチコピーを記載すると商品や自社の認知度を高められます。例えば、商品の場合はインパクトのある写真とあわせて、一文で特徴を表せるキャッチコピーを載せましょう。

キャッチコピーから商品の使用イメージや使った後の自分の姿などがわかると、販促活動に効果的です。なお、キャッチコピーを考える際はターゲットはもちろん、多くの人から見ても不快にならない文章にすることが大切です。差別用語やネガティブな印象を与える用語の使用は控えましょう。

インパクトのある写真を使う

パンフレットにおいて、写真は見た瞬間の印象を決める大切な要素です。人によっては商品説明を読まず商品画像のみで購入を決めることもあります。

ただインパクトのある写真を使うのではなく、目的やコンセプトに合った写真を使うと文章との統一感が出せるでしょう。特に、鮮明な写真や風景がきれいに写った写真を使うと、魅力的で印象に残りやすいパンフレットに仕上がります。

視線の動きにあわせて配置する

人の視線を意識して文字や写真の配置を決めることもポイントのひとつです。一般的に人間の視線の動きはZ型、F型、N型の3パターンがあるとされています。具体的には下記の特徴があります。

動き方適した媒体
Z型テキストと写真が含まれるWebサイトやチラシ
F型テキストメインのWebサイトやブログ
N型本や雑誌、新聞など縦読み型の媒体

これらの視線の動きを意識して、伝えたい情報や商品の配置を決定しましょう。

パンフレットデザインの参考サイト

ここからは、パンフレット作成を考える企業向けに、参考となるサイトを5つ紹介します。近年は数々のツールが発売されていることから、オンラインで幅広くかつクオリティの高いデザインを確認できます。自社のテイストや求めるレイアウトの参考材料を見つけましょう。

1.パンフレット&チラシデザイン見本帳

パンフレット&チラシデザイン見本帳は、「パンフレットやチラシカタログを対象にした見本サイトがあればいいのに」という運営者のアイディアがもとで作られたサイトです。運営者がいいなと思ったチラシやパンフレット、サイトの利用者から送られてきたものを1枚1枚スキャンしアップされています。それぞれに解説文が添えられているため、自社のイメージに適したデザイン選びの参考になるでしょう。

2.Pinterest

Pinterestは、ブックマーク感覚で自分が気になる画像をリストに追加できるサイトです。自分が気になる画像の種類やテイストで検索できるため、「なんとなく」のニュアンスでも探しやすいでしょう。様々なデザインをまとめて閲覧できるため効率的な使用が可能です。

3.FAJP

FAJPは運営者がデザイナーのため、多数の洗練されたグラフィックデザインを閲覧できます。おしゃれなデザインのパンフレットを求める場合におすすめです。近年流行のデザインだけでなく、かつて流行ったデザインも参考にできるため、広い分野や商品で活用できるでしょう。

4.Creative Market

Creative Marketは世界最大規模の素材販売サイトと言われており、世界中のデザインが掲載されています。そのため、日本ではあまり見られない独特のデザインも参考にできるでしょう。パンフレットで輸入アイテムを紹介する場合や、他社との差別化を図りたい場合におすすめのサイトです。

5.パンフレット作成ラボ

パンフレット作成ラボは、実際にパンフレット作成を手掛ける会社が運営する参考サイトです。事例をもとにパンフレットデザインを見られるため、自社に近い企業を参考にするとよいでしょう。また、解説文の中にデザインのポイントも書かれているため、自社にあったパンフレットデザインを探す際に役立ちます。

パンフレットデザインに利用できるテンプレート

ここからはパンフレットデザインを作成する企業向けに、利用できる無料のテンプレートを紹介します。どのツールも無料で利用でき、利便性もよいという特徴があります。

1.Canva

Canvaはオンラインで使えるグラフィックデザインツールです。無料のプランと有料のプランがあるため、まずは無料プランから使い勝手を試してみましょう。61万点以上のテンプレートと1億点以上の素材があり、オリジナリティあふれるパンフレットが作成できます。

操作性も高く、ドラッグ&ドロップでデザイン作成ができるため、ツールに不慣れな方でも使いやすいでしょう。また、Canvaで作成したデザインを印刷注文できる機能もあります。さらに、Canvaではパンフレットだけでなくポスターやロゴ名刺なども作成可能です。

2.Microsoft Officeのテンプレート

ワードやエクセル、パワーポイントなどをはじめとしたOfficeを扱うMicrosoftも、デザインのテンプレートを提供しています。プランとしてはMicrosoft 365を利用している方向けの「プレミアムテンプレート」と、登録なしでも利用できる無料のテンプレートがあります。テンプレートはダウンロードして使用するため、新たにツールを導入する必要はありません。普段からMicrosoft Officeを使っている方におすすめの選択肢です。

3.ラクスル

印刷物のデザインや印刷を一貫して行えるラクスルは、パンフレットデザインも無料で提供しています。二つ折りや三つ折りなど様々なサイズに対応しているため、自社に適したデザインを作りやすいでしょう。パンフレットはもちろん、名刺やカタログ、ダイレクトメールの作成も可能です。また、自分で作成したデザインをアップロードして印刷だけする方法や、白紙から作成する方法もあります。

まとめ

企業のパンフレットは自社情報や雰囲気を伝える大切な材料です。そのため受け取った側が読みやすく、手元に置いておきたいデザインを考えましょう。今回紹介した基本原則やパンフレットデザインのポイントを押さえながら、ぜひ作成してみてください。

しかし、パンフレットのデザインはコツと時間が必要なため難しいと感じることもあります。その場合は専門家への依頼がおすすめです。

弊社では、パンフレットをはじめとした販促物のデザイン製作を行っています。これまでの実績を元に最適なプロモーション活動の支援が可能ですので、パンフレットデザインにお悩みの場合はぜひ一度お問い合わせください。

https://www.senshu-g.co.jp/service