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コラム

2022.03.04

知ってる会社だけ得をする!今活用したい助成金の話。

ストラテジー/コンサルティング

Lab Director:虎見 康豊

新型コロナウイルス感染拡大を受け、補助金の活用を検討された事業者様も多いでしょう。
一方で、助成金というものもあり、みなさんも聞いたことはあると思いますが、この二つの違いはご存じでしょうか?

「お金がもらえるもの」という点は同じですが、その性質は似て非なるもの。
もしかしたら、あなたの会社はこの違いを知らずに資金を得るチャンスを逃しているかもしれません。

今回は、ぜひ知っておきたい助成金活用についてお伝えしたいと思います。

補助金と助成金の近年の動向

昨年11月に2021年度の補正予算として3兆円程度の関連経費を計上し、中小企業向けの支援の柱とするなど、コロナ禍への経済対策として多くの補助金、助成金が新設、あるいは特別枠として実施されています。 

政府としても多くの予算を割いて事業者支援を行っている中で、従来の補助金・助成金も含め現在は7~8,000種類ほどあると言われています。

これだけ多くの種類があれば、何かしら自社でも活用できそうなもの、あるいは既に活用していても他に適用されるものがまだあるかもしれません。 

補助金と助成金、何が違う?

どちらも「返済不要でお金がもらえる」という点は一緒の補助金と助成金。一体どんなところが違うのか。主な特徴をまとめてみました。

※補助金と助成金の区別は法律で明確な定義があるわけではないため、例外もあります。

補助金、助成金それぞれに共通して、返済は不要だという点は大きな特徴になりますが、一点気を付けなければいけないのは、交付が決定しても実際にお金が入るタイミングは計画実施後になる、という点です。

先に支給があってから計画実行ではないことに不便だと感じる事業者様もいるかもしれません。

ですが、「確実にもらえるお金が、いつ、いくら入るか」がわかることで、それに合わせた資金計画を事前に立てられることはメリットになるのではないでしょうか。

今なぜ助成金に注目するか?

先程見ていただいたように、いずれも「申請が必要だけど、返済不要のお金が後からもらえる」という点は同じですが、補助金と助成金を比較すると、

●補助金は、支給額が大きいものの採択のハードルが高め。

●助成金は、支給額は大きくないものの、一定要件を満たせばほぼ交付される。

という違いがあります。ではなぜ今助成金に注目するのでしょうか?その理由は2つあります。

1つ目の理由は、助成金の活用率の低さです。

中小企業白書によれば、全国の補助金活用率が約10%であるのに対し、助成金の活用率は約3%しかないということです。

みなさんの会社ではいかがでしょうか?

「助成金の内容が会社と合わないとかじゃないの?」と思われるかもしれません。

ここで人気の助成金の要件を少しだけ見てみると、

●キャリアアップ助成金:有期契約労働者(契約・派遣社員など)の正社員化など処遇改善。

●トライアル雇用助成金:ハローワークなどから就職困難者を試験的に一定期間雇用する。

●両立支援等助成金:育児や介護をする従業員が、仕事と両立しやすい制度を整える。

といったものもありますので、決して「一部の会社でしか使えない」というものではなさそうですよね?

一見「申請すれば高い確率で交付される」助成金ですが、その割に意外にもほとんど活用されていない。裏を返せば、「申請しないともらえない、知っている人だけが得をする制度」であると言っても過言ではありません。

これは助成金の申請書を作成・提出できるのが社会保険労務士に限られるため、情報に触れる機会がなかなかないというのが大きいかもしれません。

もう一つの理由は、助成金の用途の自由度の高さです。

当然、一定要件を満たすために資金が必要な場合もありますが、既に要件を満たしている場合、支給された助成金はまるまる設備投資や教育訓練に使用するなど、どのように使うのも自由なのです。

複数の助成金の申請が通ると、年間で数百万の資金を得ることもでき、さらに用途が自由となれば、これは申請しない手はないですよね!

もちろん補助金にもメリットはありますし、小規模事業者持続化補助金のように、販促活動全般に活用できるものもありますので、助成金か補助金か、どちらかだけに絞る必要はありません。

会社の状況に合わせて選択し、事業の発展に活用いただければと思います。

まとめ

コロナ禍の中で、返済不要のお金がもらえる資金調達方法、中でも助成金については、活用率が3%程度に留まっていることもあり、補助金と比較して申請すれば高確率で交付されるチャンスがあります。

複数の助成金を併用することでまとまった資金にもなるため、ぜひ申請を検討し、事業運営に活用されるのがよいでしょう。

ここまでのお話で助成金に興味を持っても、どんな助成金があるのか、自社にはどれが合うのか、どんな手続きをしたらいいのかなど、自分で調べるのはなかなか大変です。

なので、自社に合った助成金活用を検討する際は、多種の助成金採用実績を持つ社会保険労務士を見つけることが肝になると言えます。

当社はそうしたパートナーのご紹介も可能です。

さらにはその助成金を使ってのプロモーション展開まで、ワンストップでご支援させていただきますので、もし少しでもご興味を持たれた方は

≫お気軽にお問い合わせください

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