いまでは「テレワーク自由」や「フルリモート」を採用の売りのひとつにしている会社もあります。出社してメンバーが顔を合わせて働く意味はどのように捉えていますか。
いや……僕も個人的には社内コミュニケーションは出社でも在宅でも問題ないと思う(笑)。ただ社外向けのコミュニケーションは実際に「会う」ことが大事だと実感しています。相手のご都合が許すなら、直接会いに行ったほうがいいと。
取引が長いクライアントが多いからでしょうか。
確かに千修には数十年ご一緒しているいいクライアントやパートナーさんがいますから、その関係性からコミュニケーションも丁寧で伝統化している場合があります。別の部署では担当者同士がすごく仲良くさせていただいていて、誕生日のプレゼントやお歳暮もちゃんと送りますからね。僕はこうした千修の姿勢をリスペクトしているし、今のような時代だからこそ大事に残すべきだと考えています。
でも、この「新規開拓」を行うラボがクライアントに直接ご提案させていただくことにはまた別の価値があるんです。
ラボはお客様にとって「未知の提案」をするケースがあるからです。先端的な手法を揃えているからこそ、クライアントの課題を分析し、ちゃんと説明して理解していただかないと成約しない。クライアントから明確なオーダーがあり、そのオーダー通りにご提案する、というだけであればリモート提案でも成約すると思いますが、ラボの提案でその様なケースはありません。クライアントにとって「何をしたら良いかわからないけど、何か提案して欲しい」というような根本的な課題に対して提案することがとても多い。そうしたケースでは、事例・データ・モノを見せながらしっかり顔を合わせて伝える意味は大きいと思うんです。
先進的なサービスだからこそ会いに行く、ということですか。
ええ。そうしていままでの成功体験が少ない分野を進めていけるところにこそ、ラボの仕事のやりがいがあります。千修の既存のお客様のなかにも、当社がWEBを駆使したプロモーションに強いと知らない方もいらっしゃいます。そこから仕事が拡張すれば、社内でも「ラボと仕事したい」と思う人が出てくる。千修は社員一丸で案件に向き合ってきたからこそ、今の信頼がある。その強みがもっと活性化していくんです。
そのために業界経験が厚い人よりも、むしろ挑戦したい人に入ってきてほしいと思います。千修という長い歴史がある会社のまだまだ大きな伸びしろや、新しい将来の姿を一緒に見つけていくムーブメントを起こしていくのも僕たちラボの役目ですから。