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環境問題対策に特化した展示会へのブース提案 学生、企業向けのエコプロ

営業本部:室岡 博樹
SDD:廣田 裕司

PRイベント製造

課題
消費者向けの商材を扱うことの少ない企業において、エコプロのように企業の環境対策を紹介する場合、学生、リクルート、一般企業に向けて、どのようなブース展開をしたらよいかが課題でした。
解決方法
環境問題への取り組みについて、なるべく文字を少なくしてシンプルに伝えることや、できるだけ多くの人が回遊できる三方向の開口型のブース設計をして、学生向けクイズにビンゴカードを取り入れて参加しやすくするなど工夫しました。
具体的な施策
環境問題について授業の一環として来場する学生に向けた発信と、自社の環境への取り組みの情報収集として来場する企業の担当者に向けた情報発信が、お客様の企業目的に即してバランスよく発信できるよう工夫しました。

課題

学生向け、リクルート対策、企業向け エコプロ用アピール方法を探る

数ある展示会の中でも、エコプロは、カーボンニュートラル実現を達成する新しい技術や、温室効果ガス削減技術の訴求など、企業の環境問題への取り組みについて紹介する特別な意義を持っています。

ターゲットについても、対ビジネスマンだけでなく、授業の一環として入場する学童に向けて、教育要素も含んだ具体的な施策を発信し、就職活動が近い大学生へのリクルートの機会にも利用するなど、多面的なアプローチが求められています。特に、消費者向け商材を扱うことの少ないお客様の場合、一般へのアピールも含め、エコプロではどのようなアプローチが適しているのかという課題がありました。

解決方法

環境問題への挑戦をシンプルに紹介 学童、学生、企業へ、知名度向上を図る

ブースは、開口部を広く取り、三方向から出入りできるようにして、情報に触れる機会を多くする設計にしました。壁面のコンテンツは、文章をなるべく減らし漢字にふりがなをふり子どもにも理解しやすい、簡単な表現にしました。また解説にクイズを取り入れ、回答をビンゴカード形式にするなど誰もが気軽に参加しやすい工夫をしました。

2050カーボンニュートラルに向けて、先駆者的な立ち位置を有するお客様のブースなので、児童や学生だけではなく第一線でビジネスを行っている企業の方の情報収集も視野に入れ、専門情報を分かりやすく噛み砕いて紹介しました。

具体的な施策:その1

環境情報のマルチ発信基地として  入りやすく、親しみやすいブースづくり

お客様の環境問題に対する多種多様な取組みや、2050年のカーボンニュートラルのための施策などを紹介するブースを制作しました。三方向の通路に面して、どこからでも自由に入れるようにし、多くの人が自由に往き来できる設計を施しました。また、曲面を効果的に利用して、社名やブランドスローガンを統一されたビジュアルデザインでアピールしました。

説明内にクイズを設け、ビンゴカード式の番号をくりぬいて答えられるようペンを使わない利便性と遊び心を刺激する工夫をしました。大変好評で、最終日にはクイズ用紙も賞品も無くなるなど、かなりの反響がありました。

クイズの出題場所や回答場所の位置などを効果的に配置した回遊コースを考え、なるべく分かりやすく説明文をつくるように、弊社も環境問題についてかなり予習するなど理解を深めるよう配慮しました。

具体的な施策2

学童の教育と、企業への提案 ブース内容のバランスを重視

エコプロの展示会では、学生が授業の一環として来場し、4~5名のグループで周り、授業で発表などをするため、完全に教育向けに振り切ったブース展開をしている企業様もあります。その一方で、環境対策情報を得たいと考えているビジネスマンも来場しているので、教育向けとビジネス向けのバランス配分をどうするか検討を重ねました。教育向けのクイズやノベルティが最終日を待たずになくなったほど反響があり、かつ、ビジネス的な要素もしっかり配信し、来場者数は当初の目標値を上回ることができました。

バランス配分の規定値をどこに持っていくかは、エコプロに限ったことではなく、常日頃からお客様の動向に着目し、何を目指し、どのように展開していきたいかを共有しておくことが大切だと感じています。

また、こうした展示会では、展示物の装飾業者との競合にもなりがちですが、弊社ならではの付加価値を提案し、お客様の目的達成のために、状況を共有し、全体を俯瞰した細やかなご提案ができるよう心がけています。

SDD担当者からのコメント

企業が環境問題にどのように取組んでいるかは業界や企業によってそれぞれに違っています。あまり進んでいない業界や取組みが遅れている企業もあると思います。化学製造業界では日頃目に触れないことが多かったり、わかりにくい製造工程などで誤解を受けやすいところもあります。そのため、真摯に取り組んでいる業界であり、お客様を通してその取組みや具体的施策を知ることは個人的も勉強になります。

SDD:廣田 裕司